不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派天気雨日記

 雨男のネタは何度もしているので飽きた方もいるかと思うが(俺自身が飽き飽きだ)、今日もまた起きた。昼前、外に出かける用意ができて窓辺にいる虎猫に「いってくるね」と声をかけながらひとなでし、ふと庭を見たら縁台にポツポツと点ができ始める。おいおい、天気雨かよ、まぁすぐに止むさと炬燵に足を突っ込んで待っていると、どんどん強くなる。おいこら。15分くらいでようやく弱まってきたので、えいやと外に出る。そのあとに降られる事はなかったけれど、ドンピシャのタイミングでの天気雨なので力が抜けてしまったよ。
 昼飯を食べてから(そば)新宿へ。まず武蔵野館へ行ってチケットを購入し、本屋や喫茶店で時間をつぶす。作品は『その夜の侍』。注目作なのかどうかは知らないが、土曜日の映画の日なのでかなりの賑わいで立ち見も出ていた。演劇出身の監督の第一作。手触りやすかし方は嫌いじゃないが、後半になるにつれ飽きてしまった。強い意志を持たない普通の人々の、説明のつかない思いや行動、言葉をなぞる。これが演劇だったらカタルシスが生まれるだろうが、ここには映画的カタルシスはない。その境って、曖昧だけど確かにあるのだ。まぁ監督第一作だからと甘く見れば、それなりの作品と言っていいかな。甘すぎるか。
 歌舞伎町の方へ移動しつつ、サクッと夕飯(カレー)をとって、シネマスクウェアとうきゅうで『裏切りの戦場−葬られた誓い』を見る。開始五分前に滑り込んだのだが、こちらはガラガラ。たしか先週末公開のはずだが。重いテーマとはいえ、ちと淋しい。映画の日に選ぶ人は少ないのかな。作品は既視感すら覚える戦場と政治、法とモラルの話。クソのような政治の下にあるクソッタレの社会にいる事、最低が最善である事を突きつける。それでも我々は、その中でやっていくしかない。否定するだけなら簡単だけど、それで終わりにはできないからね。
 コーヒー一杯飲んでから帰宅。書斎のドアを開けておくと、新猫が一階に降りてくるようになった。先住猫との交流させているが、じゃれあいとは思えない追いかけっこをしているので放っておけない。打ち解けまでもう少しかかりそう。