不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

「今度はジェームズ・フランコがスパイダーマンやるのか」と思っていたのは秘密だ

 アメイジングスパイダーマン』(監督/マーク・ウェブ、出演/アンドリュー・ガーフィールドエマ・ストーンリス・エヴァンス

 いちいち前のバージョンと較べるのはいけないよなぁと思いつつも、基本ラインはほぼ同じなのでどうしたってサム・ライミ版と較べてしまった(やっぱり蜘蛛にかまれる経緯は雑なんだな)。スピードがあり、躍動感がすばらしいアクションは見ごたえがあっておもしろいのだが、物語がデオドラントになっているので、何やら爽やか青春ドラマみたい。まぁ監督がマーク・ウェブなのだからそうなってもおかしくはないんだけど。登場人物がみな、やけに物分かりがよくて、小さくないトゲとなり後々まで残ってもおかしくない要素を平気で呑みこんでしまっているから、感情のフックがなかったな。無邪気に暴れて、屈託なく話が進んでいき、最後の最後にようやく葛藤なり修羅場なりの種をまいて、待て次回、になるかと思いきやあっさり反故にしやがって、オマエなんなんだよ、とちょっと怒りすら生まれた。これら全部をぶん投げるような展開が続篇で待っているのだとしたらすさまじい前振りだが、果たして。