不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

はじめての確定申告

 本日、確定申告書についての相談及び作成と提出、納付書を受け取りに行った。今後もやる事があるだろうから、たいした内容ではないが備忘メモとして記す。
 はじめてなので事前にネットなどで情報を集めたが、いまいちよくわからない。税務署に電話すれば「必要書類を持ってきていただければ、あとは現地で対応しますよ」との事で、まぁ大丈夫だろうと思いながら小雨降る中、会場へと向かった。
 事前情報では開場前から人がズラリ並び、ずいぶん待たされる、時間がかかると聞いていたので、それなりの時間を覚悟していたのだが、並んでみると待つ事があっても数分で、流れ作業の如く話は進んでいった。まず自分の該当コーナーを聞いて、そこの担当者と書類を見ながら記入していく。俺はそう複雑な状況ではないので、言われた通りにちょこちょこと書いていくだけの簡単なもの。ただ、海外在住の姉の分もあるのでその辺で少々手間取った。まぁそれも丁寧に対応していただき、何をすべきかわかったので問題ない。
 記入が終われば、すぐそばに並べられているノートPCで書類を作成。近くにいた人に「PC操作は大丈夫ですよね」と確認され、力強くうなづいておく。お年寄り相手は大変だろうに。わからないところを聞きつつ、ポチポチと進めていく。
 お役所仕事だし、記入していくだけとはいえ面倒といえば面倒な作業。中にはキレたりする人がいるのでは、と勘ぐっていたが、こうまでシステマチックにできているとそういう隙間もなさそうだ。……と思っていたら、すぐ近くにいた50代くらいの男性が「おい、PCが消えたぞッ!」とでかい声を出す。正確にはPCではなくPCの画面が消えたわけだが、係員さんが「どこか、この辺とか触られました?」と聞くと「触るわけないでしょーッ!」。「しかし、何もしなくて電源が落ちるという事はあり得ないので……」「でもなったじゃないッ! 冗談じゃないよー! あと10分で出ないといけないんだ!」とブチキレ。
 もしかしたら本当に電源が落ちちゃったのかもしれないけど、どうしたってやり直すしかない。その後もわめきつづけていたが、もう諦めてやり直しなさい。という思いを込めた視線を一瞬送って、申告書を作り上げてその場を離れる。
 プリントアウトしたものを最終確認し、提出所へ。無事に納付書をもらう。銀行で払えば終わり。窓口でなければいけないというのが面倒だが、しゃあない。あと、姉の分で前に住んでいた地区の税務署に行かねばならない。ちと面倒だが、これもまた、しゃあない。
 ところで先ほど書いた男性は「こっちはちゃんと税金払うつもりでいるんだよー!」とも叫んでいたが、納税は義務なので払うのは当たり前である。であるのだが、今回確定申告をし、改めてン十万円を実際に払う身となって、はじめて税金というものを実感した気がする。いつもは会社の方であれやこれややってくれるし、消費税も何となく払っているだけだ。年度末にこうやってドカンと出している人は、そりゃー「俺の血税、しっかりきちんと使ってくれよ」と強く思う事だろう。俺も思った。頼むぜ、おい。
 いくつかまだやる事は残っているが、とりあえずはひと段落。頭を使ったわけでもないが、意外と疲れた。会計士さんに任せる人が多いのもよくわかるよ。少しばかり肩の荷が下りた気分で、引き続き小雨降る中、会社へ向かった。終わり。