不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

もっと音楽を

 今年を振り返ろうと、まず音楽から考えてみたが今年は全然新譜を聞いていなかった。参考にしていた唯一の音楽雑誌『snoozer』が終わったし、引っ越し先のレンタルショップがあまり充実していなかったりして気に入ったものだけを聞くようになってしまっている。それはそれでいい気もするが、つまらんと言えばつまらん。もう少しアンテナを張っておきたい。
 せっかくなので、最近聞いているCDの感想を。珍しく全部日本の。
 吉井和哉『After The Apples』。前作『The Apples』の片割れ。リズムをドラムではなく打ち込みにして、いろいろと挑戦している意欲作。なるほど、斬新でカッコいい。これら楽曲がライブでどう化けるのか気になるところだが、少々アレンジやミックスが過ぎるというか、まだ慣れてないのかしらと思う部分もあり。最近の吉井の歌詞は日常や生活感溢れているのがおもしろいね。“母いずゞ”が好き。
 ボーナスディスクには仙台公演を中心としたライブテイク12曲が収録されている。ツアー当初のZEPP TOKYOのガッタガタな(だけどそれがおもしろかった)演奏に比べると、その完成度は格段に高くなっているのがわかる。今回はベースが引っ張っているなぁ。最後の“ONE DAY”が終わったあと、そのままあの曲に突入するのは嬉しいサプライズ。たしかに東北っぽい。

After The Apples(初回限定盤)

After The Apples(初回限定盤)

 坂本慎太郎『幻とのつきあい方』。チャカポコした音と共に笑ってしまうくらい衒いなく世界と対峙する、その飄々とした姿は逞しいというか心強いというか、とにかく見習いたい。チャカポコの裏で時に這うように蠢いたり、スキップしたりするベースが特に心地よく聞こえてくる。これ、ライブだとどう聞こえてくるんだろう。今作も坂本氏の言語感覚は抜群にいい。
幻とのつきあい方(初回限定盤)

幻とのつきあい方(初回限定盤)

 THE BOHEMIANS『憧れられたい』。前作に引き続き、メチャクチャだなこれ。無軌道で、無邪気で、自意識過剰で、何でもやってやれ精神だけが炸裂している。一度ライブに行ってみたいが、きっと演奏は下手だろうなぁ。
憧れられたい

憧れられたい