コナン・ドイル『緋色の研究』を読んだ。結構細部が荒く書かれており、名作とは言い難いものの、ホームズ初登場作品で、シャーロキアンを生んだ魅力の一端が読めた。第2部でいきなり骨太ノンフィクションのような筆致になったのには驚いたが、第1部のワトソン君の手記との差異がおもしろく、楽しめた。次は『シャーロック・ホームズの冒険』に手を出そうかな。
人生という無色の糸桛には、殺人というまっ赤な糸がまざって巻き込まれている。それを解きほぐして分離し、端から端まで一インチきざみに明るみへさらけだして見せるのが、僕らの任務なんだ。
- 作者: コナンドイル,Arthur Conan Doyle,延原謙
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1953/06/01
- メディア: 文庫
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