不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

ジャーナリズムの危機

 日垣隆『秘密とウソと報道』を読んだ。日垣隆、復活か。ここ数年のビジネス書路線はつまらなかったし(質ではなく内容が個人的に)、メルマガも全然来なかった。来ても、内容がイマイチ。悩んでいたりうつ病になったりしていたので、このまましぼんでいくのかと思っていたが、この本はなかなかおもしろい。ここ数年のメディア、ジャーナリズムを具体的な事例を用いて、皮肉たっぷり、ユニークな視点でバッサリ斬り込む。昔と今の新聞記者の比較と、ボブ・ウッドワードのエピソードがおもしろかった。もう少し深く踏み込んで欲しかったが、新書としてはたっぷり書き込んであるので満足。久し振りに日垣節を味わえた。

秘密とウソと報道 (幻冬舎新書)

秘密とウソと報道 (幻冬舎新書)