不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

アメリカに殺されたキャプテン・アメリカ

 町山智浩キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢』読了。凄くおもしろくて、あっという間に読み終えてしまった。
 前書『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』は政治ネタが多かったが、こちらはカルチャーネタが中心。硬軟織り交ぜていて、アメリカの怒り、哀しみ、嘆き、喜びが細部までつまっている。アメリカのエンターテインメントの奥深さを垣間見えた。軽妙な語り口で読みやすいが、そこかしこにアメリカへの怒りと絶望が見て取れる。
 映画ネタも多く、優良な映画ガイドブックにもなっている。が、ガッツリとした映画評論本も読みたいです、町山さん。よろしくです。
 あとがきに『週刊現代』と講談社への怒りが爆発していて、笑った。こんなおもしろい連載を切って、スピリチュアル野郎の連載を始めるなんてなぁ、『週刊現代』もヤキが回ったか。

キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢

キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢