不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派ピカソ日記

 9時起床。12時間くらい睡眠。起きたら空気が冷たかった。冬が来た。たまっていた洗濯をして、何をするかぼんやり考える。が、思いつかないのでシャワーを浴びて、とりあえず外出。
 地元を軽く散歩して、昼飯を食っている最中に、思いついた。
 まずは乃木坂の国立新美術館へ行き「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」展を、続いて近くにあるサントリー美術館「巨匠ピカソ 魂のポートレート展を鑑賞。この順番、逆の方がよかったかもしれん。国立新美術館の大きさを考えると、二つに分けなくてもいいような。
 ピカソってやりたい放題だな、と思った。あれこれ手を出しているが、そのどれもが高いレベルにある。様々な人と出会い、付き合い、吸い取り、学び、己の力へ昇華し、また次の段階へ進んでいく。重要なのは、絶対的な意志を持ち、軸がぶれない事。そうして、最強の「美術の筋肉」を持った最大の存在になっていった。苦悩している時期もあるんだけど、それを思いっきり表現にぶつけ、ひとつの作品となっている。
 こんだけ自由で、うまくて、おもしろくて、たくましくて、しかも長生きってんだから、敵わないよなぁ。
 彫刻や立体芸術もいくつかあって、おもしろかった。しかし、これがその辺にポンと置かれていたら、ゴミと間違えそうな気もする。
 個人的には、力の抜けた線画や、A4やB4くらいの紙に描かれたモノクロの絵が一番好き。今回はなかったが、そのタッチで描かれたドン・キホーテがプリントされたマグカップを持っている。
 東京ミッドタウンには初めて行ったので、ちょっと見て回る、事もなくさっさと新宿に出てしまう。紀伊国屋斎藤美奈子の新刊、の横にある『赤めだか』の横にある『人生、成り行き‐談志一代‐』を買う。買っちゃうよ、『赤めだか』読んだばかりでこの並びを見ると。
 ユイットで茶。徹夜中にダウンしたし、ピカソのエネルギーに中てられた気もするので、他の本屋を覘いて帰る。
 寒かったが、晴れて乾燥していたので洗濯物がよく乾いていた。毛布などを出し、本格的な冬支度。