小島政二郎『芥川龍之介』読了。書き方というか、表現というか、ちょっと苦手な感じだったが、おもしろかった。刺激的。
「小説」と「物語」の違い。「小説家にとって必要なのは『生活』である」とし、小説家にとって「生活」がどれだけ重要か、繰り返し書かれている。確かに芥川の小説には「生活」はない。
そういえば、エレファントカシマシは『生活』というアルバム出した事あるが、森鴎外や永井荷風など小説家を敬愛している宮本浩次なら、小説家と「生活」の関係を感じ取り、ロック(音楽)と「生活」の構図を考えたのかも知れん。『生活』の前の『浮世の夢』も「生活」を感じ取れるし。思いついただけだが。
夏目漱石、志賀直哉、森鴎外はきちんと読んでおかないといかんな。
- 作者: 小島政二郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/08/08
- メディア: 文庫
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (11件) を見る