不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

「長編小説」芥川龍之介

 小島政二郎芥川龍之介読了。書き方というか、表現というか、ちょっと苦手な感じだったが、おもしろかった。刺激的。
 「小説」と「物語」の違い。「小説家にとって必要なのは『生活』である」とし、小説家にとって「生活」がどれだけ重要か、繰り返し書かれている。確かに芥川の小説には「生活」はない。
 そういえば、エレファントカシマシは『生活』というアルバム出した事あるが、森鴎外永井荷風など小説家を敬愛している宮本浩次なら、小説家と「生活」の関係を感じ取り、ロック(音楽)と「生活」の構図を考えたのかも知れん。『生活』の前の『浮世の夢』も「生活」を感じ取れるし。思いついただけだが。
 夏目漱石志賀直哉森鴎外はきちんと読んでおかないといかんな。

長篇小説 芥川龍之介 (講談社文芸文庫)

長篇小説 芥川龍之介 (講談社文芸文庫)