不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

上からの続きみたいな戯言

 しかし。
 しかしだ。「millions, and millions People」の一員として、やはりロック様の帰還を待ちわびてしまう俺もいる。
 だって、そうだろう。俺は味わってしまったのだ。
 2002年3月1日、横浜アリーナ。「SMACKDOWN! TOUR LIVE IN JAPAN」に参戦したんだ、俺は。なかなか来日しないWWFにやきもきし、ついについにの来日公演、チケットはプラチナチケットだ。ここに来た観客は誰もかれも、心がはちきれんばかりに興奮していた。
 俺たちは、シェーン・マクマホンの挨拶の通訳へ猛烈なブーイングを浴びせたり、アール・ヘブナーが大歓声に舞い上がってコーナーに上ったのを見てまた歓声を上げたり、ハーディーズやダッドリーボーイズに狂喜乱舞したり、TAJIRIの凱旋に爆発したり、リック・フレアーの姿に歓喜したり、とにかくお祭り騒ぎを楽しんだ。
 そして、メインイベント。
 クリス・ジェリコvsザ・ロック
 入場曲を生で聞くだけで震えた。見事な試合運びに狂喜した。試合後の20分以上のトークに大笑いをした。英語がわからないのに、そこにいる全員が何を言っているのかはっきり理解できた。
 お決まりのようにロックがY2Jをロックボトム→ピープルズエルボーでKO。
 そして、日米国旗を掲げて、叫ぶ。
「If you smeeeeeeeeeeeeeeeeell,what THE ROCK is cooking!!!!!!!」
 紙吹雪が舞う祝祭空間。
 あんな幸福を味あわせてくれた男が、もういないなんて、俺は信じない。しかもケガとかじゃなくて、映画界に行ったからなんてね、どう信じろってんだよ。いつか帰ってくるに決まっている。そして、お決まりのセリフを言うに決まっている。
「Finally The Rock has come back to ……」
 だから俺は待つよ。裏切り者って、ちょっとは思った事あるけど、やっぱり好きだから待つよ。帰ってこないかもしれないけど待つよ。それしか俺にはできないしね。
 支離滅裂な、感傷にひたった、とんだ戯言だけど、ここに残しておく。