不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

死なない刑事リターン


 『ダイハード4.0』鑑賞。監督はレン・ワイズマン。出演、ブルース・ウィリスティモシー・オリファントジェフリー・ライトマギー・Qジャスティン・ロングメアリー・エリザベス・ウィンステッドケヴィン・スミス
 “あの”ジョン・マクレーンが12年ぶりに帰還。今回の相手はサイバーテロ。当然、成り行きで事件に巻き込まれるわけだが、何故巻き込まれるのかと言うと……説明したってしょうがない。とにかく巻き込まれちゃったんだから。突っ込めばどれだけだって突っ込める設定や展開。だけど、何も考えずに見て楽しめばいいんだよ、この映画は。
「ネットワーク? web2.0? LAN? サーバー? うるせー! わけわからんこと言ってんじゃねぇ、デジタル野郎!!」
 そう言って気に喰わない奴らをぶん殴っていくマクレーン。拳で、脚で、銃で、車で。敵と思しき存在は手当たり次第ぶち殺していく。国家のため、娘のため、己のため。その様は(いくらなんでも殺しすぎと思いつつも)大変気持ちよく、笑ってしまうほど爽快だった。
 マクレーンがスクリーンに出てきた時は、さすがに老けたなぁと思ったが、事件に巻き込まれていくにつれ、どんどん覚醒して、若返っていったのが堪らない。アクションは新しいものを見せながら、やっぱりブルース・ウィリスが身体をはって、血まみれ汗まみれ埃まみれで転がりまわる姿は「ダイハード」シリーズだと再確認。といっても、正直これが「ダイハード」なのかどうかは微妙だけど。いつもの面々も、いつもの要素もない。ま、それは別にいいか。
 久し振りに頭カラッポで楽しめるアクション大作を見た。笑ったし手に汗握った。大満足。
 いつもの通り、マクレーンがぼやく。
「何で俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだ」
「俺は“英雄”なんかじゃない。他にやる奴がいないからやっているだけだ」
 傍にいたマットが言う
「それって“英雄”ってことだよね」
 ふてくされて前を見るマクレーン。心なしか、口元には笑みが。
 このシーンは、ちょっとグッときた。