不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

深い色でいたい 歌い続けたい

 吉井和哉“WINNER”を聴く。
 小さな音、不穏なギター、囁くような声。ファルセットの部分があるが、全体的に静かなトーン。タイトルから速いビートの「勝利の凱歌」を想像していたが、真逆の歌だ。ソロ集大成のアルバムを作り、「ゴージャス・ロック・モンスター」と化し全国で暴れまわった吉井の新曲は、どこまでも静かで、どこまでも力強い。
《C'mon 負けないでどうか 君の夜明けが来る
 辛いこともあるだろうけど 長い時間の一瞬
 厚い厚い壁をどうか 高い高い山をどうか
 乗り越えられますように》
 シンプルな、愚直と言っていいほど直球な歌詞。プライベートでありながら、たくさんの人の心に深く響く。
《ダメもとでも ほらシュート》
 腹の底に小さく熱が生まれる。そんな歌。

WINNER

WINNER