不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

常夏派読書日記

 姉夫婦はマウイ島へ移動。俺は特に予定無し。まずはナイキタウンへ行き靴、Tシャツ、ハーフパンツ等を購入。その後も街をぶらつく。これまでの疲れがあるのか、2時間くらいでぐったり。疲れといっても何もしていないんだけどな。
 ホテルへ戻り、一泳ぎ。最後のハワイの日差しを堪能。夕方くらいから帰国準備を始めたのだが、荷物がバッグに入らない。仏心を出し過ぎて、会社の人の為に土産を買い過ぎた。仕方ないので、再度ナイキタウンへ行き、スポーツバッグを購入。安い捨てカバンでも良かったのだが、以前、そういうのを買って結局捨てられなかったので、いっそ少しいいやつをと。帰り道、夕食。イタリアンでこれが結構美味だった。部屋へ戻り、改めて荷物詰め。今度は完璧。
 これでハワイの日々も終わりである。のんびりとした癒しの日々。帰るのがおしい、という気持は確かにあるのだが、反面、もう帰りたいという気持もある。どんなにのんびりとした空間でも、ここは非日常なのだ。やはり“違和感”というか、小さな居心地の悪さがある。俺の日常は、慌しくて、けたたましい、鬱陶しいくらい人がいる、有象無象のつまった東京なのだ。ハワイが日常、というのはどんな気分なのだろう。来る人みんなが非日常につかりに来る中で、日常として働く。想像し難い。
 波の音とハワイアンにさよなら。


 朝10時にポーターが荷物を取りに来て、10時30分に朝食。軽く散歩をし、12時にホテルを出る。空港までのタクシーまでツアーの中に組み込まれている。便利で楽なものだ。
 空港受付では荷物が重量オーバーしてしまった人が大勢いた。俺はバッグに入り切らなくなったとはいえ、元のバッグが小さいのでノー問題。みんな必死でトランクの中から荷物を出して振り分けている。手荷物検査の時に、靴まで脱がされた。俺、ゾウリだったのに。警戒の強さが伝わってくるけど、厳重にした効果ってあるのかな。
 15時の飛行機で日本へ。機内で藤沢周平『孤剣―用心棒日月抄』読了。昨日読み終わった作品の続編。どうしても読みたかったのでブックオフで買ったもの。続けて併読していたオリヴァー・サックス『火星の人類学者』読了。奇妙な病気になった人の「哀しい」けど「幸福」である姿をユーモラスに描いている。今回の旅行で5冊読めた。近所を歩くか、泳ぐか、読書かの日々だった。持っていった本、全て期待以上に面白かった。
 日本到着直前、窓の外を見る。どこまでも続く雲の海。壮観だった。飛行機は嫌いで、乗る度に「2度と乗るものか」と思うが、この光景は一見の価値があった。
 日本時間18時帰国。4泊6日の旅が終わった。今回は結婚式参列がメインだったので、あまり無茶もせず、まったりと身体を休める事に専念。楽しかった。これでオヤヂと同室じゃなかったらな(まだ言うか)。
 懐かしの我が家へ。猫はまだ預けていたので、独り、床に着く。おやすみ。

孤剣―用心棒日月抄 (新潮文庫)

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火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)

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