伝記ではなく伝奇の方がフィットするような、曰く付きの白き館に住んで取り憑かれた女性の顔を執拗に追うゴシックホラー映画である。夫の頭蓋骨が粉砕された瞬間、彼女自身の魂も粉砕された。偉人になるはずの夫のそばにいる自分は何者でもなく、しかし権力…
この映画のタイトルを知ったのは、たしか大学時代に蓮實重彦の『映画狂人日記』を読んだ時だと記憶していて、とにかく絶賛していたので当然見たいと思ったわけだがその術もなく、あれから15年以上経過してついにの鑑賞となった。そのため期待のハードルが上…
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