不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

ハーフパンツ

 部屋着、寝間着ともにハーフパンツの真夏仕様にした、外には履いていかない。ハーフパンツを初めて履いたのは小学校四年生くらいだったので三十年近く前である。その地方ではおそらくもっとも早く、日本中でもかなり早い方だったのではないか、一体母はどこで見つけてきたのだろう。履いて学校に行ったら、物珍しさからずいぶんとからかわれ、嫌になって履かなくなってしまった。そのすぐ後に流行っていった。外に履いていかないのは、トラウマとまでは言わないがこの時のからかいが根っこにあるような気がちょっとしている、今度外にも履いてみようか。

気づいた

 さすがに働かせすぎたと自覚したらしい上司が「来週は適当に休んでくれ」と言ったのが先週末で、後輩は週半ばから夏休みをとったり、在宅勤務をしたがる同僚はここぞとばかりに在宅で仕事をしているのか休んでいるのかわからないがとにかく会社には来なかったりと、誰も来ない日々が続いている中、毎日行っているのは私だけであった。心配になったのか、上司に「休まないのか」と聞かれたが、もともと来週頭に休みを取る事になっているし、「誰かいた方がいいでしょ」と言ったら、まあなと頷いていた。誰も来なかったら外部とのやり取りはできず、細々した作業も進まない、上司はいらつく、絶対にそうなると「休んでくれ」と上司が言った時点で気づいて、気づいてしまったのなら自分がやるかと毎日出ている。たとえば家事でも、ポイ捨てされたゴミでも、気づいたらやるという姿勢でいる、気づいた者負けと言えるかもしれないが、気づいたのなら気になるのだからやってしまった方が気が楽だ。貧乏くじばかりを引くなと思う時もあるが、特大のハズレを引く事はないのでまぁ辻褄はあっているのかもしれない、全部気分の問題だが。

予定は白紙

 週末に実家に行く予定だったがこの感染拡大でドタキャンとなった、帰りたくはなかったのでちょっとホッとしたが、一方で久々に遠出だと少し楽しみにもしていたのでガッガリでもあった。そうこうしているうちに義兄が感染したという、軽症なのでよかったが。じりじりと近づいている感があるが、相変わらずできる事はマスクと手洗いくらいである。感染者が増えていても街や会社の様子は前と違って全然変わっていない、これでいいのかどうかよくわからない。無症状の多いと聞く、その辺の区別はどうなっているのだろう。実家に行くのに合わせて二日ほど休みをとったのだが空いてしまった、どこかに行くにしても行っていいのかとやや悩む、本でも読んで過ごすしかないだろうか、ちょっと遠くへ散歩くらいは行きたい。

フロイス

 ボーナスが出たので風呂椅子を買った、ボーナスがなくとも買うつもりだったのだが。改めて見たら水アカなどでえらく汚くなっていて、何度か洗ったり漂白したりしたがとれなくなってきたので、ここは一つ買いなおそうと珍しくカミさんに相談もせずにAmazonでポチッと押した。本日届いて早速使ったが、手触りならぬ尻触りこそ変わるがそれ以外は何がどうという変化はすぐにはない。これまで使ってきた椅子は、早くともカミさんと同棲を始めた時にはあったからもう十年くらい使っている事になるが、風呂椅子の十年が長いのか短いのかはいまいちわからない。わからないが、ほぼ毎日生の尻を支え続けていた事を思うと、ご苦労さんという一言は送りたい。ところで一方の風呂桶なのだが、こちらは一人暮らしの頃から使っているはずで、そうするともう二十年近く使っている事になるわけだがまだ汚れはそれほどではない、風呂桶の買い替え時というのは一体いつなのだろう。

配信解除

 まぁ不必要でも読まずにとっとと消せばいいからと放っておいたスマートフォンやPCに届くDM類の配信解除をドシドシ進めた、読まずに消すという一つの作業自体がバカバカしくなってしまった。その勢いで購読していた有料メールマガジンを見直して、いくつか解約した。残ったのは四つくらい。あれもこれもおもしろそうだと登録し、有料ならなおのことちゃんと読むだろうと思いきやそんなに読めない。読んでも読み続けるほどおもしろくはなかったりする、それでもだらだらと購読してしまっていた。本当に読みたいものは少ない。無料の日記でもいつも楽しみに読んでいるのは数えるほどしかない。この日記が他人にとってどうなのかと少しだけ気にしながら、書きたいから書いているのだから好き勝手に書いている。

七月二四日、グレイマン、梶原殿

 階下からカミさんが仕事と思しき相手と電話している声が聞こえてきて起きる。どこか行こうか、どこにも行かなくていいか、とりあえずさっぱりしたものを喰いたいなとなって、先日行ったラーメン屋が冷麺を出している事を思い出したので行く。これが正解でうまし、冷麺のみが喰える店は有難い、これで夏を乗り切れそうだ。ミルクスタンドで牛乳を一杯飲んでから古本屋や靴屋を見ているうちにまた喉が渇いたので今度はレモネードを一杯。薬局、八百屋で買い物をしてから帰宅。

 Netflix『グレイマンを見る。ルッソ兄弟監督、ライアン・ゴズリング主演。劇場でも公開されているもののSNSで賛否が結構別れていたので、悩んだが配信での鑑賞。アクションというより撮影・カメラワークにおおおッ!と思える驚きがあって見る快楽ではあったけど、それ以外はまぁ普通。体制の腐敗、身内の裏切り、守るべき少女の存在、背中を預けられるバディの存在、そのうち退場する先輩や師匠などなどどこかで見たような素材ばかりが並ぶところ、終始無表情の中にダンディズムと不穏さとユーモアを携えたゴズリングが光る。アナ・デ・アルマスもよかったです、ロマンスの欠片も産ませないバディ感はシリーズ化するという今後に期待。クリス・エヴァンス役不足かな、ロイドはいまいち。見た後でも劇場で見た方がよかったかどうかはちと悩むとこ。中盤のプラハまでは結構上がったが。

 夕飯はいただきものの和牛のサーロインステーキ。カミさんと一枚ずつにしたが、一枚を二人で分ければよかった、確かにうまいが量ではなく脂がきつい。二人でぐったりしてしまった。『きのう、何食べた?』で同じようなシーンがあった事を思い出したのは食後だった、先に思い出せば対処できたのに。ぐったりしながら『鎌倉殿の13人』。たった一言が全てを変える。梶原景時義経に憧憬の念を持っていた者としては最後まで戦いたかったのだろう。三浦義村の暗躍、次々と背負わざるを得なくなっていく北条義時。いやはや毎回おもしろい。夜の散歩へ。

七月二三日、ガリサイダー

 じりじりと暑くなる寝室に耐えられずに起きて、グラスに冷凍庫の蓋で挟んで粉々になったガリガリくんを入れてサイダーを注いだガリサイダーを飲む、うまい、サイダーだと甘すぎるので次回は炭酸水にしよう。これで身体が冷えたら再度眠気が襲ってきたので二度寝。昼過ぎにようやく起きて外出。寿司を摘んで、ウィンドウショッピング(死語だろうか)。喫茶店で読書のつもりが疲れて字が入らないのでカミさんとトーク。買い物しながら帰宅し、NHK+で『鎌倉殿の13人』の前回を追っかけ、権力の空白を埋める暗闘、いまの政治も同じような状況だな。夕飯は山椒焼きそば。届いたThe Yellow Monkeyのライブ映像を見る、かっこええ。夜の散歩に出るもねっとりとした暑さ、戻った梅雨は明けたのか、ついに真夏か。