不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

七月二四日、グレイマン、梶原殿

 階下からカミさんが仕事と思しき相手と電話している声が聞こえてきて起きる。どこか行こうか、どこにも行かなくていいか、とりあえずさっぱりしたものを喰いたいなとなって、先日行ったラーメン屋が冷麺を出している事を思い出したので行く。これが正解でうまし、冷麺のみが喰える店は有難い、これで夏を乗り切れそうだ。ミルクスタンドで牛乳を一杯飲んでから古本屋や靴屋を見ているうちにまた喉が渇いたので今度はレモネードを一杯。薬局、八百屋で買い物をしてから帰宅。

 Netflix『グレイマンを見る。ルッソ兄弟監督、ライアン・ゴズリング主演。劇場でも公開されているもののSNSで賛否が結構別れていたので、悩んだが配信での鑑賞。アクションというより撮影・カメラワークにおおおッ!と思える驚きがあって見る快楽ではあったけど、それ以外はまぁ普通。体制の腐敗、身内の裏切り、守るべき少女の存在、背中を預けられるバディの存在、そのうち退場する先輩や師匠などなどどこかで見たような素材ばかりが並ぶところ、終始無表情の中にダンディズムと不穏さとユーモアを携えたゴズリングが光る。アナ・デ・アルマスもよかったです、ロマンスの欠片も産ませないバディ感はシリーズ化するという今後に期待。クリス・エヴァンス役不足かな、ロイドはいまいち。見た後でも劇場で見た方がよかったかどうかはちと悩むとこ。中盤のプラハまでは結構上がったが。

 夕飯はいただきものの和牛のサーロインステーキ。カミさんと一枚ずつにしたが、一枚を二人で分ければよかった、確かにうまいが量ではなく脂がきつい。二人でぐったりしてしまった。『きのう、何食べた?』で同じようなシーンがあった事を思い出したのは食後だった、先に思い出せば対処できたのに。ぐったりしながら『鎌倉殿の13人』。たった一言が全てを変える。梶原景時義経に憧憬の念を持っていた者としては最後まで戦いたかったのだろう。三浦義村の暗躍、次々と背負わざるを得なくなっていく北条義時。いやはや毎回おもしろい。夜の散歩へ。