不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

 後輩に会社近所に「俺のだし」みたいにラー油の入ったそばつゆで出す蕎麦屋があるのを教えてもらったのは一カ月ほど前で、すでに何度か行っている、暑い時にはスルッと入るので重宝している、栄養バランスは悪いのだけれど。そばつゆにラー油というのは通な人は嫌がるだろうか、でもうまいのだ。別に通でなくともよい、粋でなくていい。粋人とはどういう人だろう、坂崎重盛の『粋人粋筆探訪』(芸術新聞社)という本があって一応読んではいるが、粋人とはなんぞやとはわからない、定義を決めてしまうのはまた粋ではない気がする。定義はわからないが、俺は通にも粋にもならないだろうなといつも思う、酒を飲まない、女好きでもない、達観もしていない、 風流でも優雅でも趣味が豊かなでもなく、人生の裏も表も知らない、そばは汁にたっぷりつけるし、ラー油が入ったのも好きだ。何が粋か、とそのまま検索したら『なにが粋かよ』という本が出てきた、ワイズ出版から出ている、映画評論家の斎藤龍鳳の本らしい、今度読んでみようか。少しだけ調べてみたらこの斎藤龍鳳、ヤク中だったそうでガス中毒で死んだ、享年43、枕元に「コーラが飲みたい、今日はよく勉強した」という走り書きだけ残されていたという。

夏休み派遭遇日記

 今日も何もなし。本当はどこかに行きたいが、どこかに行く気力と体力がない、辛気臭い話ばかり書いている、近場で何かないかなと試しに地元の情報を調べてみたら出てくる出てくる知らない店が。じゃあここに行ってみるかとそのうちの一件で昼飯を取ることにする、カルディが経営しているカフェで、これがなかなかよろしい、まだまだ見つけていきたい新しい店。本屋に寄ってからクレープなんぞも食べて、オッサンだってクレープを食べたいのだ、スーパーではなく肉屋に行って肉を買っていたら、ふと店の前をどこかで見た事があるひと、が、歩い、て……って、アー、アッ、あー! と心で叫んでしまったのはかれこれ20年以上好きであり続けているミュージシャンその人だったもので、この辺に住んでいるという噂は聞いた事があったけれど、まさかすれ違うなんて思ってもみなかったから、ドキドキした、隣にいたカミさん曰く「表情が強張ったまま、視線をズラしていたから何事かと思った」。凝視したいけどするわけにはいかないのでそういう感じになってしまった。はー、ビックリした。夏休みがくれたご褒美のようであった。

 帰宅。昨日と同じくNetflix、『フルメタル・ジャケット』を最後まで見て(ラストのミッキー・マウスソング!)、『マインドハンター』を一話、Amazon prime videoで『ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た』(相変わらず味が想像できない)、夕飯を食ってからわらび餅と緑茶と共に『スカイスクレイパー』(カミさん未見、俺は再見。やっぱりおもしろい)。振り返ればガッツリ時間とって映画見られたな。映画館も行きたいのだが。入浴、日記書き、読書、寝る。

 また労働だ。夏休みの残りはいつとろう、とれるのだろうか。

夏休派休むだけ日記

 よく寝たと言えるくらいの熟睡は久しぶり。案の定、身体は疲れていて、ここ一年、いやもっとか、いつも疲れているような事ばかりを言っている気がして、そう言うたびにまた疲れていっている。カミさんが入院して寝っぱなしで一週間近く経った朝、起きた瞬間「あ、いま疲れが全部抜けた」とわかったという。新卒からこっち働きっぱなしだった疲れが一週間の完全休養で取れたのだ。病気になったカミさんには悪いが、つい俺も入院して一週間寝ていたいと思ってしまった、いや、そもそも入院なんぞをする前にきっちり休まねばならないのだ、それをしないのがおかしいのだ。今後も何とかちゃんと休んでいきたい、休みの合間に仕事する。

 今日は予定なく、昼過ぎに出かけて、昼飯を喰ってから古本屋と本屋に寄るだけで帰る。Netflixで『マインドハンター』の続き、暗いので気分転換に明るいのをと『オーシャンズ8』(再見、公開時よりおもしろく見た)、カミさんと『フルメタル・ジャケット』(途中まで)。途中夕飯(参鶏湯風スープとおじや)、食後はアイスベトナムコーヒー。入浴。日記書き。読書。寝る。明日も休み。休むぞ。

夏休派今日も写真と一文だけ日記

 旅行日記だしちまちまと細かくいろいろ書いていこう、地味な実家帰りでも書いてみよう、と思っていたのだけれど、とにかく修羅場明けからの臨時仕事に重なる夏バテに加わった実家帰りなものだから疲れ切っており、昨日は事を済ませて宿に戻った時にはフラフラで、22時前には床について目を閉じたのだが疲れすぎていて眠れない、ひたすら浅い眠りを長時間続けて何とか回復させ、今日一日を乗り切って帰京したものだから、とてもちまちま書ける体力気力もなく、数少ない撮った写真の中から今日も二枚だけ掲載してお茶を濁して終わります。本当に疲れた。

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 ばあさんの背中。

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 帰り道の空。

臨時仕事の途中ですが夏休みをお届けします

 本日の退勤から短い夏休みに入る、計四日、土日があるから夏休み自体は二日だけだが四連休、嬉しいものは嬉しい。臨時仕事の只中で同僚には悪いがこの予定は七月頭には上司に報告し許可も得ており、あとから臨時仕事が割り込んできたのだから仕方がない、諸々予約してしまっている、さすがに上司もそう理解しているので文句はない、あったら困るというか怒る、同僚も休んだ方がいい休め休めと言ってくれた、あなたも休んでくださいと言って帰った。まずは一泊で遠出するのだがその気配を察したのか猫が普段と違う、特に黒猫は堂々と粗相をし始めた、嫌がらせである、冷房つけっぱなしで行くし一泊なのだから勘弁してほしい。遠出の準備は何一つしていない、これを書き終わったら荷詰めをする、本を選ぶ、寝る。

専門知は、もういらないのか/いるよね

 トム・ニコルズ『専門知は、もういらないのか』(みすず書房、高里ひろ訳)。これはメチャクチャおもしろい。ブログから生まれた本なのもあって読みやすく、左右硬軟の話題を織り交ぜながら、無知や、正当でも誤用でもない新たな反知性を、身も蓋も容赦もなく滅多斬り。アメリカの話題ばかりだが、どこかで(というか自分の見ているネットの画面で)見た事ある風景ばかり。他人事でなく、自分は大丈夫ではなく、みなどれかに当てはまっているのでは。笑っていられない、もっと学べ、リテラシーを持てと言うしかないが、何で学ぶかでまた変わるので、その辺の判断が難しい。だから、やはり専門家(専門知)は必要。という事を、今日起こった出来事をめぐるネット言論を見ていてまた痛感したのであった。

専門知は、もういらないのか

専門知は、もういらないのか