2018-02-05から1日間の記事一覧
矢内原伊作『ジャコメッティ』にもあるように(ジェイムズ・ロード『ジャコメッティの肖像』は未読)、同じ顔を何度も描き直し描き続ける芸術家にとっての「完成」とはどこにあるのか、という本質的な問いかけにもかかわらず、あっけらかんと外してくる肩透…
ある星の白い地表をえぐった下の土が赤く、何故かわざわざ一人にそれを舐めさせて「塩だ」と言わせてから、白を赤く染めていく、ピークではないが明らかな物語のクライマックスがすばらしい。それにしても、前作で駄々っ子中二病だったカイロ・レンは、今作…
原作既読。あの散文詩のような小説をどう映像にするのかと半分心配しながら見に来たら、これは見事な映画化。中盤までは忘れる事の切なさを描く原作通りなのだが、そこから殺人鬼vs殺人鬼というオリジナルのエンターテイメントに仕上げている。ここで評価が…