不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

八月一九日、タランティーノ、深作

 カミさんが早朝に出かける予定で、寝つきが悪かったのでベッドで見送りどころか起きないかもなと思っていたら、何故かカミさんよりも早く起きてしまい、一緒に朝食を食べて玄関から見送って、二度寝する気にならなかったのでだらだらとゲームをプレイする、これはこれでよい時間だ。昼前に外出し、つけめんを喰ってから映画館へ。クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』を見る。

 デビューから『ヘイトフル・エイト』までの(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は撮影中)、稀代の映画監督クエンティン・タランティーノの本人不在のドキュメンタリー(俳優としてスクリーンには出たがりだし作品も語りたがりだけど、この手のドキュメンタリーは避けそう、単なるイメージだが)。出てくる証言も知っているシーンも全部良くて、「QTすっきやわー」としみじみと再確認させてくれる。あの有名な「いまのはよかった。だけどもう一回やろう、何故なら(スタッフ全員で)映画を撮るのが好きだからー!」の実際の風景もあった。むろんそういう映画なので、出てくるのはいい話ばかりではあるが、ユマ・サーマンの事故とワインスタインについてもちゃんと触れてはいる。ユマは一応本人が許しているとして、後者についてはやや誤魔化した感あり。もうちょいちゃんと自分の言葉で改めて語ってくれ。あと、出ている俳優に文句はないけど(むしろ好きな人ばかり)、他の人の言葉もほしかった、ブルース・ウィリスは難しいとして、ハーヴェイ・カイテルジョン・トラヴォルタブラッド・ピットレオナルド・ディカプリオが何とQTを語るのか、気になる。本当はユマ・サーマンが一番聞きたかったが、許しているとはいえこういう作品に出るのは無理かもしれない。それにしてもサミュエル・L・ジャクソンはクレバーでかっこいい。

 ほくほくしながら映画館を出て、本屋古本屋に寄ってから帰宅。途中、睡魔がくるかと思ったが全く眠くなくて逆に心配になるも、眠くないのに寝るのもなんなので、本を読んだりゲームをしたり。カミさんが買ってきた夕飯を喰ってから、もちろんQT映画を見たかったけれどサブスクでの配信はなく、レンタルするかどうか悩んだ挙句、何故か(ヤクザ映画の本を読んでいるのもあるが)『仁義なき戦い』を再生し、全部見てしまう。何度目かの鑑賞で全部覚えているのにカミさんと「おもしろすぎる!」と感動する。こりゃ続編も見てしまうな。