不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

「なんだろな」

 会社の別部署に、緑茶とウーロン茶の区別がつかない、それどころかコーヒーと紅茶の区別もつかない人がいる。半分くらい飲んで「なんか味が違うな」とぼやいていた後に、「あ、これ紅茶だ」と気づいた時は結構な歳上なのをつい忘れて「嘘やろ」と言ってしまった。今日、会社で催し物があり、メロンの入ったショートケーキが出た。率直に言ってメロンと生クリームは合わないと思うけれど、それぞれの味はいいので崩して食べていた。別部署の人はすでに食べ終わっていたので、「メロンのショートケーキなんか初めて食べましたよ」と話しかけたら「あれ、メロンだったのか」と言うので、「何だと思って食べていたんですか」と聞くと「なんだろなと思いながら」、なんだろなと思うも誰にも聞かずに完食して平気でいられるのがおもしろい。姉の旦那はホタテを食べながら「イカおいしいね」と言ったそうで、その二つは調理次第では間違えるのも理解できなくはないけれど、この人の場合は根本的に食というものに興味がないのではないかと疑いそうになる。ところが意外な事に安くていい居酒屋をたくさん知っているから不思議だ。他にもなかなか特殊な性格の持ち主で、この人に出会って人間の幅というものを知った。