不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

前奏

 音楽を聞き始めた頃は、歌が音楽だと思い込んでいたので、イントロや間奏が長いとかったるくなって「早く歌にならないかな」と時折飛ばす事すらあったのだが、すぐにそこも聞きどころだと気づいた。最近に至っては、これは歌がない方がいい、声が邪魔では、と思う時すらあって、それはそれで極端だなと反省もしている。インドのレコードをかけて、いいなぁと聞いていて二十分くらい経ったところで歌が始まったので長い前奏だったのかと驚いた、というタモリの話を何度か聞いた事があるが、私もまさにその経験をした事がある。残念なのはそのミュージシャンが誰だったのか、どんな音楽だったのかを全く覚えていない事である。なんなら本当にそういう曲を聞いたのかと自分を疑いたくなるが、確かに驚いたのを覚えているから聞いたのだろう、あの曲は一体なんだったっけなぁ。