不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

四月二二日、珈琲豆

 Hi-STANDARDの楽曲配信が始まったので久し振りに聞く、いま夢中になる事はもうないけれど確かにあの頃は夢中だったんだとはっきり思い出す、パンクになりたかったがなれなかった。青い事を思いながら昼前に会社に行き、誰もいない部内でやらねばならない雑務作業を黙々と進めていくと一時間ちょっとで終わってしまい、やっぱり誰もいないからもう出てしまう。帰り道にある開いていたラーメン屋でつけ麺を喰ってから、どうせ外に出たんだからと下北沢へコーヒー豆を買いに行く。一応仕事中という事になるのだが、まぁいいだろ、駄目か、いいや。

 豆を注文、会計の際に「在宅勤務になりましたか?」と店長に聞かれる、「最近ようやくなりました。それなのに豆が切れちゃったんで焦っちゃって。ここがやっていて助かりました」「正直、閉めるかどうか悩んだんですよね。豆販売だけにして喫茶は閉めようかなとか。でもご近所さんが来て一杯だけ飲むって方も結構いるもんで」「コーヒーがない生活は、ねえ、ちょっと困る」「そうなんですよ、私がそうですし。店内の座席は間引いて少なくして、代わりにテラス席を多めにしたりして。……また状況が変わるかもしれませんが、できる限りやっていこうと」「何はともあれ、お身体は気をつけて」「有難うございます。そちらもお気をつけて」。会計後、焙煎が終わるのを店内でコーヒーを飲みながら待っていたら、客と店長のレジでの会話が聞こえてくる、いつもよりも会話をする事が多いように思う、お互いマスクをしビニールシートを挟みながらも他人と話をしたい、不安を紛らわすだけかもしれないけど、言葉を交わしたいという思い。

 豆を受け取ってから下北沢にBONUS TRACKという商業スペースができた事を思い出して、行ってみる。かつてCICOUTE CAFEがあったところの付近、かつて何度も横断した踏切があった場所。どこのお店も臨時休業中だが、ここにこんな空間ができるとはな、線路の跡というのはなかなかおもしろい空間だ。せっかくスタートしたばかりなのに動けないのだから大変だ。また再起動したら来よう、その再起動の時が見えないから困るのだが。ぐるっと一回りしてから帰る。

 開いていた本屋に寄りつつ(買いつつ)帰宅。明後日提出する書類の内容を考えていたが寝てしまう。夕飯(牛タン)を挟み、買いたての豆でカフェラテを淹れて、改めて考えるもなかなか進まず。明日もあるさ、明日は初めての在宅勤務。