不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

最近読んだ二冊

 森達也『FAKEな平成史』(角川書店。平成史と著者自身のドキュメンタリー制作史と並行させ、そのテーマに沿った人物にインタビュー(というよりも対話)していく一冊で、自粛と委縮に抗う様子がおもしろかった。意見が異なるところは多数あるけど著者の挑発、思考回路はやっぱり興味深い。次はいつ監督するんだろ。

FAKEな平成史

FAKEな平成史

 佐々木敦筒井康隆入門』(星海社新書)筒井康隆という大山脈を歩きながらガイドするという難題をよくぞやってのけたなと思う。新書とはいえ内容は濃いし、読み終わった後に未読の作品を読みたくなるのだから、いい入門書だったのだろう。それにしても、知っていたつもりでも、筒井康隆巨人なり。
筒井康隆入門 (星海社新書)

筒井康隆入門 (星海社新書)