不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

最近読んだ本

 小島和宏『ぼくの週プロ青春記 90年代プロレス全盛期と、その真実』(白夜書房。90年代プロレス世界を『週刊プロレス』編集部から、メジャーではなくFMWや女子プロなどいわゆるインディー側を中心に見た回想記。わずか7年ながら特濃である。裏話暴露や告発ものではなく、タイトルままの青春記で、プロレス回想記では珍しく読後感爽やかな一冊(「真実」があったかどうかはわからんが)。それにしても、大仁田厚北斗晶はすげえな。いまはともかく、当時は間違いなくカリスマだ。

ぼくの週プロ青春記 90年代プロレス全盛期と、その真実

ぼくの週プロ青春記 90年代プロレス全盛期と、その真実

 片岡義男『たぶん、おそらく、きっとね』(中央公論新社片岡義男の長篇は初めて読んだかもしれないが、長篇と短篇がほぼ同じ感覚で書いていて、かつ同じように読ませるがすごい。表題の三語で人生の分岐点をステップしていく軽やかさが、片岡イズムなのかなと思ったり。薄いのに二段組なのは珍しい気がする。
たぶん、おそらく、きっとね (novella*1200)

たぶん、おそらく、きっとね (novella*1200)