不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

アウトサイダー

 椹木野衣アウトサイダー・アート入門』(幻冬舎新書。登場するアーティストで知っているのはヘンリー・ダーガー(と山下清の一部)くらいなのもあって、こんな人がいたのかという驚きと共に読んだ。メッチャおもしろかったし、「(アウトサイダーに限らず)アートとは何か」という問いかけからアートの、さらに言えば世界の広さと深さも思い知った気分。俺の知っている世界はかくも狭いものだったのかと。また、一部分ではあるけれど『君が生きた証』に通ずるものがあったと思う。つまりアウトサイダー・アートにおいて重要な「誰」と「作品」と「知られる事」について。
 椹木さん初の新書なのね、読みやすかった。他の著作は挑んで挫折した事あるので、この機会に再挑戦してみよう。もっと作品や写真があるといいなと思うが、そうしたら値段が高くなっちゃうから仕方ないかな。そうでなくとも新書なのに1000円くらいするし。その辺は参考文献などを読んで、解消しよう。あと、コリン・ウィルソンの『アウトサイダー』は持っているが未読なので、これもまた読んでみよ。