不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

グッドな2枚、いや3枚

 吉井和哉『STARLIGHT』。力と気合を入れた作り込まれた『The Apples』から打って変わり、手は抜いていないが力は抜けているという見事な快作。
 アルバムリード曲をYoutubeで聞いた時に、楽曲もMVも髪型も妙に吹っ切れているなと思ったが(下参照)まさにそのイメージのままで、いろいろと吹っ切れての全10曲40分。全体的にはコンパクトながら、一曲一曲その都度プレイヤー編成を替える事で脇(演奏)をガッチリ固めており、非常に聞き応えがあります。特に冒頭の二曲はかなり上がる。若干中だるみが無きにしも非ずなのはいつものご愛嬌。
 これは好きですね。何度も聞いている。まぁ、つい大ジャンプへの軽やかな助走のようにも思ってしまうのは、ファンの我が儘かもしれませんが。

STARLIGHT (初回限定盤)CD+DVD

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 Noel Gallagher's High Flying Birds『Chasing Yesterday』。リアムがあんな状況になる中でドロップされた眉毛兄貴ことノエル・ギャラガーの新作は、OASIS初期以来のキャリアハイ。やりすぎアレンジだったファーストから一変、渋く、ばっちりな作り込み。しかもこの「一枚のアルバム」という概念が薄れつつある時代に、全10曲をシームレスで繋げて「この順番でないと駄目だかんね!」と言わんばかりのアルバムを仕上げるとは思わなかった。そういう意味で、懐古的でありながら挑戦的なのが、若い者には負けねえぜという不適さがあっていい。
 と、本編で満足したのでボーナスディスクの存在を忘れており、ちょっと経ってから聞いたのだが、なにこれ、メッチャいいでやがんの。わずか4曲なれど、クオリティも高いし、遊び心もある。何で本編に入れなかったんだろう。そういや、オアシスの時もボーナストラックの一曲が一番いいというアルバムがあったなぁ。
Chasing Yesterday

Chasing Yesterday