不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

さんよ

 オッサンになるにつれ、誕生日の特別感が薄らいでいっている気がする。歳を喰うのが嫌なわけでもなく、さりとてその日自体を忘れるわけでもなく、もうすぐだなー、明日だなー、今日だなー、と当日を迎えた。
 というわけで、今年もまた一つ歳を喰ったわけであります。この一年間は特にこれといった災難に見舞われる事もなく、起きた出来事といえば甥っ子の誕生と慶事なので、まぁ良き一年だったと言えるかもしれない。
 今年は母が亡くなって十年、そしてまたいまの仕事を始めて十年と、ちょっとした節目の一年とも言えた。三十路も半ばになろうとしており、さてここから自分はどこへ、どう歩いていこうかなとふと考える時があるのだが、パッといい考えも強い思いも浮かんでこない。私は普段は神経質でチキンハートな持ち主なのに、妙なところで楽観的で世間知らずでどうにかなるさ精神を発揮する事がある。たぶん今後もそのままやっていく事になるだろうし、これまで大丈夫だったんだから、これからも大丈夫だろう。Clashも歌った。「Laugh your life」(人生を笑え)と。いろいろ大変な事、厳しい事はあるだろうけど、この精神でやっていきたい。
 来年までの一年間、自分と周辺の愛する方々に向けて大小いくつかのいい事が起こると、また起こせるといいなと思います。


 漂えど沈まず、和して同ぜず、一灯掲げて暗夜行く。


 俺と彼方に、愛と息災と幸運を。