不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

ちょっと前に読んだ2冊

 ダニエル・ドレズナー『ゾンビ襲来』(白水社、谷口功一・山田高敬訳)。副題が「国際政治理論で、その日に備える」で、ゾンビが実際にこの社会に現れた時に国際政治がどう動くかを、様々な理論の枠組を示しながら論じている。もちろん真剣かつ真面目に。無駄なようでいて、本質をついていると言えばついているような……何か得られるような何も得られないような……ゾンビとゾンビ映画には詳しくなる。訳者による「ゾンビ研究事始」もやたら充実している妙に濃い一冊。

ゾンビ襲来: 国際政治理論で、その日に備える

ゾンビ襲来: 国際政治理論で、その日に備える

 ビートたけし×竹内薫『コマ大数学科特別集中講座』(扶桑社新書。深夜番組の書籍化、と言ってよいのかどうかは知らん。「数学のおもしろさ教えます」といった程度の浅めの内容だったけど、数学から離れて久しい身としてはこれくらいがちょうどよかった。途中に出てくる問題も、少し考えてわかるレベルだったし。やっぱり数学っておもしろいなぁ。たけしが楽しんでるのもよくわかったし、たけしの映画に数学がどう作用しているのかも語られていて興味深かった。