8時起床。快晴だ! すぐさま洗濯である。久し振りに気持ちのよい、不安のない洗濯だ。
千駄木で姉、後輩kjと待ち合わせ。今日は「不忍ブックストリート 第4回一箱古本市」に行くのだ。ん、第4回? てっきり第3回だと思っていた。第1回には行ったのだが、いつの間に2回もやっていたんだろう。
MAPを入手し、ルートを検討。検討といっても、適当に街をぐるっと回るだけだが。根津神社のつつじまつりも開催していたので、ジジババがたくさんいる。人でごった返しているが、いい天気なので気持ちよく歩ける。
最初に本を買ったのは、岡崎武志さんの箱があるところ。正確に言うと、岡崎さんの箱から買ったわけではなく、同じところにあった「しのばずくん神社」から“引いた”。お賽銭を入れ、おみくじを引くと結果が入った本が貰えるのだ。岡崎さんに「その本が将来を語っているんだよ、むふふ」と言われる。のりのいいオッサンだ。
俺が引いたのは……安部譲二『ぼくのムショ修業』。何やら不穏な将来だ。挟まっていたおみくじは大吉だった。
意図的なのかどうかは知らないが、箱はうまい事、千駄木・根津・谷中の町のいいポイントに配置されている。スタンプラリーも行なわれているので、全部行くつもりで歩く歩く。風情があって楽しい。
所々で知っている人とすれ違い、昼飯、お茶などしながらぶらぶらぶら。根津のたい焼きを食べたかったが、通った時は既に閉まっていた。この店は一昨年も食べられなかったんだよな。次回こそは。
4時30分までたっぷり歩いて、ラストのオヨヨ書林に到着。スタンプラリーも制覇。以下が戦利品。
- 橋本治『よくない文章ドク本』
- 色川武大『狂人日記』
- 田中小実昌『ポロポロ』
- 森銑三『明治人物閑話』
- 庄司薫『ぼくが猫語を話せるわけ』
- 坪内祐三『シブい本』
- 関川夏央『「世界」とはいやなものである』
- 足立巻一『やちまた』上下
- 『リテレール』「書評の快楽」1992年夏号
どれも欲しかった著者(作)なうえに、安かったので(文庫は100円〜300円、その他も1000円以下)ついつい買い過ぎてしまった。ちょっと反省。だけどほくほく。
全体的に、箱に入っていたのはどれも結構“カジュアル”な本ばかりだった。「シブい」というか「地味」というか、そういった本は少なかった気がする。まぁ、この祭りは主役が「本」ではなく「町(を歩く)」だから、それでいいんだけど。こんなに買っておいて言う事もない。
スタンプ制覇のプレゼントをいただき、古書現世・向井透史さん達と談笑、某出版社のTさんと飲む約束などをして祭りは終了。まだ5時なので、時間的にはどこかへ行ってもよかったのだが、全員それなりの数の本を抱えているし、何より疲れているので解散。
とりあえず帰宅。洗濯物を取り込み、ひと息つく。疲れていたが、冷蔵庫に何もなかったので仕方なく再び外出。
帰宅……と思いきや三度外出。銭湯に行くのだ。もう外に出たくないと思ったけど、それ以上に足を延ばして風呂に入りたかったのだ。久方振りの銭湯。春・秋は銭湯の季節だねぇ。あー、気持ちいい……。首の辺りがひりひりする。日焼けしたようだ。
帰ったらもうぐったり。心地よい疲労。よく眠れそう。充実した一日。