不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

休日派屋内日記

 8時30分頃起きて、9時には家を出て、10時台の映画を見て、昼飯喰って、午後にもう一本映画を見る――という日程を昨夜組んでいたのだが、起きたのが9時30分、その後10時まで布団でぬくぬくしてしまった。12月、寒いのが悪い。まぁこうなるのではと予想はしていたので、もう一つの日程プランBを採用する事にする。
 洗濯物を干してから、ぶらぶら外出。吉祥寺に出て、まずはバウスシアターへ。ちょうど目当ての回のチケットが発売されたタイミングで購入し、整理番号1番を獲得。バウスシアターはチケット販売が時間で区切られているので、映画の日でもうまく合わせれば早い番号を取る事ができるのだ。
 コピス吉祥寺の7階にある武蔵野市立吉祥寺美術館へ行く。初めて行ったのだが、エスカレーターでは行けず、エレベーターか階段で行くしかない。何となく不便。企画展示室の森山大道 モノクローム展を鑑賞。2008年から2012年にかけて撮影された「モノクローム」シリーズを中心にした写真展。そうは言うけど、アンタの作品はかなりがモノクロームやないんかいと突っ込みたい。相変わらず冷たさと絶妙な距離を持って撮っていて、ザラつく質感も変わらないけど最近は滑らかさもあるように見える。よこはま丸という船が写った一枚が不穏でよい。森山大道ともなれば混むかな、と思いきや午前中だったのもあってガラガラ。一瞬だが俺一人の時すらあった。大きくないフロア一つ分のみ、展示も旧作含めて58点と少なめだけど、入館料は100円と激安です。
 昼飯を食べようと、いくつか店を回るがどこも混雑。ここでいいやと「一蘭」ですませて、エクセルシオールでカフェラテ飲んで時間をつぶして、改めてバウスシアターへ。作品はペコロスの母に会いに行く。ずっと生きてきた。言葉の反復で笑いを生む手腕やら、現在過去の組み合わせやら、とにかくすばらしい人情喜劇。時間が重なり合う橋のシーンでは、映像と演出で全てを語り、涙が出そうになった。主演二人はもちろん、役者みなよくて、特に原田知世の振り返りは絶品。それにしても、あんな見え見えのくだらないネタが、キチンと笑いとドラマとして機能するんだから、何事もやりよう次第なんだなぁ。
 満足して映画館を出るが、まだ早い時間。ふと受付を見ると、隣のスクリーンで上映されている作品の時間がちょうどよいので、流れでチケット購入。ま、映画の日だしね。今度はファミリーマートのカフェラテを飲んで時間をつぶし、三度バウスシアターへ。ジ、エクストリーム、スキヤキ鑑賞。無駄ものがないのなら、無駄は無駄にはならないか。くだらないトークばかりで構成されている現在と、点描の如く後ろに見えるいくつもの過去。現時点で彼らは全く変わらないけど、変わってきたし、変わらないという、リアルで微妙な動きがおもしろい。退屈でもあったけど。女性陣はかわいいし。井浦新窪塚洋介コンビは呼吸があっていて、ナイスでした。特に窪塚氏は、俳優としては結構好きです。
 振り返ってみると、『ペコロス』はまさに「映画」的映画で、一報『スキヤキ』は「非映画」的(演劇的?)映画という感じがした。思いつきなので、これ以上の論考はありません。『スキヤキ』の小説を本屋で立ち読みしたら、結構違った感触だったので、そのうち読んでみるつもり。
 地元に戻り、回転寿司でつまんでから帰宅。炬燵で茶を飲んでから、入浴。
 日記書き。昨日は屋外だったが、今日は屋内の活動だった。それにしても、最近、映画の感想を日記内で簡単に済ませてしまっているな。ちゃんと一本立ちにして書きたい。日記で簡単でも書いちゃうから満足してしまうのかもしれん。日記で書くのを控えてみるかな。
 明日は少し早い起床なので、床に就くのも早くしよう。