不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

大童澄瞳『映像研には手を出すな!』/に手を出した

 おもしろいという評判は漏れ聞いていたし、アニメ化に際しSNSが賑わっていたのも遠目で見ていたものの手を出していなかった『映像研には手を出すな!』が、今月のKindle unlimitedで一巻があったものだから何の気無しに読んでみたら、これは、いや、ものすごくおもしろいなとググッとハマってしまい、一巻ラストの「こいつら予算なくてもやるタイプじゃん」からの「何だか知らんが、面白い事になってきやがった」という展開でヤラレて、すぐさま既刊本を全て購入し、以来何度も読み返すくらいどハマってしまった。三者三様の主人公三人(特に金森氏がお気に入り)、がむしゃらさ、楽しさと同時にある何故これをやるのかという問いかけ、広がっていく交友関係、完成していく様、出来上がりへの反省……その他もろもろと、青春漫画であると同時に物作り漫画として本当におもしろい。

 ここまできたらと、配信されているアニメも見たのだが、これがまたいいな。原作に忠実なようでうまくアレンジやプラスアルファをしている。ただ、最終回で完成したアニメは、声入りじゃないのか、それはやめたのか、などやや疑問あり。それでも全体のクオリティ高く、これが2020年製作だから、えーと次のシーズンはないのかな、あるとしたらぼちぼちだろうか、近々新刊が出るらしいし。

 それにしても、もともと好評な話題作とはいえ、周辺が喧しい時ではなく、特に誰も話題にしていない中で自分のタイミングで自分が選んだ上でハマるというのが一番楽しめる気がするな、いい出会いであった。実写映画にもなっているようだが、まぁこっちは見なくてもいいかな……(予告は見たけれど)。


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