不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

『バーベキュー最強決戦!』/Show Me The MEAT!

 まずこれまで『バーベキュー最終決戦!』と書いていたが正しくは『バーベキュー最強決戦!』でした。お詫びして訂正いたします、初めて言及した時から間違えていて、最新シーズン3の最後に気付いた、遅すぎる。そもそも何が「最終」なんだよと言いたいが、自分でもS2の時に《最終決戦なのにシーズン2とはこれ如何に》と言っていた、これ如何にも何もお前が間違っていたんだよ、お恥ずかしい。

 ともあれ、S3もおもしろく見た。贔屓は準決勝で敗退してしまったので残念だが、今回も個性的なメンバーが揃っていた。司会と審査員は変わらなくて(時折りゲスト審査員あり)出場者だけ変わるのが定点観測でいい。審査員が辛辣でかつ的確、料理途中に話を聞いて「あれじゃあ不安」と緊張感を作るのもうまい。さらにS3ともなれば褒める時にちょっとした演技なんかもしてみせて(「本当にこれでいいと思っているの?」「……」「最高よ」「なんだよー」みたいな)、それもまたいいスパイス。三つのシーズン通して言えるのは、番組にノイズが少ない事。日本のバラエティみたいな有名人のワイプもなければ余計な文字情報もなく伝えるものは必要最小限。煽りもないし、バーベキューの様子をドキュメントとして捉えている。だからカメラは山ほどあるのに、スタッフの姿は一切見せないのもすごい、どういう撮影の仕方をしているのだろう。撮影の裏側や秘話なんかも見てみたい。

 基本はアメリカ人しか出てこないが、日本や韓国などアジア系の人も出てほしい。「何でもソイソース味にしやがって」と言われたりしないだろうか。出演者が「薄切り肉はないのかよ」と怒ったり。題材テーマで己のルーツや地域、家族の伝統・文化のあるメニューなんてのがあるけれど(食は歴史であり文化である事がわかる)、仮に私が出たらそんなものは持ち合わせていないのであっさりと敗退しそうだ。それ以上にバーベキューなんか数えるほどしかやった事ないし。そういえば、出場者はクセがある人はたくさんいるが、みんな陽気だ。暗く内気で、誰とも喋らず淡々と肉を焼き続けるようなバーベキューマスターはいないのだろうか。

 日本での知名度や鑑賞具合は知らないが、3まで続いたのなら本国では人気があるはずだ、きっとあるであろうS4も楽しみに待っている。その時は司会のミシェル、何より審査員のケヴィンとメリッサは続投でお願いしたい。


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