不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

三月二六日、切腹

 何となく、久々に『ブルース・ブラザース」を再生する(Amazon prime video)。レイ・チャールズのパートまでだがやはり最高、楽しい。昼にサイゼリヤに行き、資料読みや仕事のネタ出し。二人で三千円使ったので豪遊といっていいだろう。家に戻り、少し続きをしてから、『新選組』の続きで、今回は見始めてから「この回は泣く」とカミさんがずっと言い続けていた山南敬助切腹回である。聡明であるが故に理想と現実の狭間や己と新選組の限界(=自分の居場所のなさ)を悟る山南敬助のやさしさと覚悟。切腹に至るまでの各隊員との少ないけれど濃厚なやりとり、そして明里→土方のコンボに最後の近藤・土方の瓦解でカミさんと揃って落涙。ここまでに描いてきたバカの子・明里が土壇場でああいった振る舞いをする事により悲劇性をより強くするという三谷幸喜の筆よ。この回が何度も再放送されるのもよくわかる、何度も見たくはないが。冷静に見れば、「そんなに嫌なら何とか避けるようにしろよ」とか、「小さな隊のどうでもいい内ゲバだろ」とか、呆れて見る事もできるが、半分かけて培ってきた関係と、作劇の見事さで、製作側の手のひらの上で踊って、もとい泣いてしまう。一息入れてから、夕飯を喰い、次回の切腹リセットのお笑い回も見る、これはこれでおもしろい、リセットされないけど。終わってからテレビに戻したらちょうどいまの大河の最後五分くらいで、わりとよさげだったので見ていた姉にメールしてみたら酷評が返って来た。雨が小降りになったので夜の散歩、満開寸前なので桜はまだ散らなさそうだ。