不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

駄目なものは駄目

 昨年出て書評などでも好評だった本をわりとすぐに古本で手に入れたものの、最初の方をパラパラ読んでから放っておいてしまい、今年に入ってからようやくちゃんと読み出した。アートをめぐる一冊と書けば、あああの本ねと思う人もいるかと思うが、そもそもの狙いも内容もたしかにおもしろいのだれど、自意識の出し方といえばいいのか書きっぷりといえばいいのか、とにかく読んでいて違和感やモヤモヤを抱き続けていたら、途中で友人として出てきたのが前に著作を読んで苦手だな、まぁはっきり言えば嫌いだなと思った人だったので、どこか腑に落ちてしまった。いや、嫌いな人が友達ならその人も嫌いになるなんて事はないのだけれど、そうはいっても友達かと思ってしまうのは心の狭さか。そのうち気にならなくなる、あるいはおもしろさが勝つかもしれない、好評の本だしと理由にならない理由で自分を誤魔化してがんばって読んだが、合わないものは合わないので読むのをやめてしまった。そのうち読める時が来るかもしれない、来ないかもしれない。