不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

本を売って、また買って

 カミさんがそこそこの量の本を売るため古本屋に来てもらう事になったので私も出す事にしたのはいいが、ちょうど取りに来るのが忙しい日だったもので、来るずっと前ではやる気が出ない、直前だったら体力気力がない、その結果中途半端な量しか出せなかった。多くは文芸誌で、あとついでにと漫画も出した。その中にはかつて愛読していたものの、もう読まなくなった漫画家のものがあった。ずいぶん前から売ってしまおうかと悩んでいてこのたびついに売りに出した。売れっ子なので読みたくなったら手に入るだろう、そもそも持っていても読まなかったし、こうして表に出してきても読む気にならなかったのだからここまでだ。その漫画家は西原理恵子だ。相当初期からのファンだと自負しているが、『毎日かあさん』で鴨ちゃんが亡くなったあたりから何となく遠ざかってしまった。彼女も変わっただろうし私も変わったのだ。いつかまた読みたくなる時が来るかもしれない、それまでは。古本を売ってカミさんは「これでまた本が買える」と言っていて、せっかく部屋がスッキリしたのにそれでは本末転倒ではないかと思うもその気持ちはわかるし、二人とも売らなくても買っていたし、まぁいいかと黙っていた。二人で暮らす事になって、これで買う本の数が減るかなと思っていたら、お互いに趣味が全く違ううえに自分が買う罪悪感を消すためか相手に買うようけしかけるのでドンドン増えていった、いまもなお増量中。本のために家賃を払っているようなものである。