不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

一度に二人亡くなった気分

 自身の筆はもちろん、北上次郎大森望との対談は、本の趣味は合わないけれどいつも対談それ自体を楽しく読んでいました。そして日記書きとして、目黒考二笹塚日記 ご隠居篇』に寄せられた鏡明氏の一文を思い出しました。

 日記という形は、時代だったり、もっと日常的な日々に、極めて近いものだと思われそうだが、私にとっては、常に、今、この一日に近いもののように思える。それは記録であるよりも、すぐに消えていくものであるように思えるのだ。目黒さんが、ふっと現われて、去っていくという感じがある。もう何年も会ってないのだけれど、つい、さっき話したような気分になるわけだ。
 そうか、やめちゃうんだ。何だか、ものすごく、会って話したくなってきた。