不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

国葬

 会社に行くとPCの交換をしていて、何もできる事がなかった。私の会社は古本とカレーの街周辺にあり、日本武道館は近い。ふと国葬とその周辺の様子を見に行ってみようかと思いついて、ふらりと行ってみた。賛成反対ではなく、こういうめったにない状況を見られるのであれば、自分の目で見て足で歩きたい。

 九段下は警備がギッチリで近くには行けず、一般献花は半蔵門駅が最寄だというので電車に乗ると献花に行くと思しき花片手の人がたくさんいた。駅から出るとずらり長蛇の列。とりあえず献花台の様子を見てみたかったが近くまで行くのは無理だろうと考え、せめて最後尾を確認しようとどこかと探してみたが見えず、ぽつぽつと歩けども歩けどもなかなかたどり着かず。麹町駅を通り過ぎ、四ツ谷駅の近くまでのびており、さらにそこから折り返しているから距離は倍。並んだら一体いつ献花台にたどり着く事になるのだろう、それでも並ぼうと決めた人たちは何を思っているのだろう。世論調査では国葬反対の方が数が多いのだが、ここまで実際に人が集まるのかと驚くと共に「実際に現場に人が集まる」事のインパクからしてもデモ活動という方法はそれなりに有効ものなのだなと再確認する。

 国葬については様々なポイントがあり私も考えるところは多々あるが、突き詰めてしまうと「どうでもいい」になってしまう。国葬というイベントから見える国内・国際政治の動きなどにはそれなりに興味があるがそれ自体には興味がない。世の中の事はみんなの事で私も世の中の一人である事は理解しているが(私は「国民」という意識がかなり薄いのだが)、そこから先は自由にさせていただきたく(この言い回しは橋本治からの引用)。そして自由に考えていくと「どうでもいい」のだ、勝手にやればいいし、勝手に反対すればいい、そうとしか言えない。

 今日いう日に一応ここにしたためておく。