不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

中学受験

 「中学受験をしてよかったと思う?」と姉からメールがあり、息子(甥っ子)の将来についてかと思いながら返答を考えるも、一言「わからん」と返すしかなかった。小学生の自分は主体性がなく母の言うがままで、中学受験に自分の意思は反映されていなかった。とにかく勉強詰めで自分の時間は少なかったのだが、それに対して特に恨みはない。何せ幼稚園の時からはじまり、小学四年生くらいにはほぼ毎日塾や家庭教師をはじめとした何かしらの習い事をしていたのだ、他の時間の過ごし方を知らない。なので、受験をしなかった=塾などの時間がなかった自分、というのは想像できないのである。結果、東京の私立に滑り込んだわけだが、エスカレーターで高校に行けるのを拒否して高校受験をしたのはまた別の話になるけれど、地方から東京に中学受験するのも、エスカレーター式の中学から高校受験したのも、その学校で私一人というレアな環境だったので、そういう私の意見はあまり参考にならないと思う。それに一応受験には運よく成功している、勉強は無駄にならないけど合格/不合格というはっきりした結果は残酷といえば残酷なので、安易にやればいいとは言えない。あの頃、合格しなかったらどうしようと眠れぬ夜があった。それしか知らなかったからそれ以外のものが思いつかなかった。特に高校受験の最初の試験はガチガチになっていた、あれほどの緊張はこの時以来していない。