不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

五月五日、蜂

 夏のような日はあてどもなく散歩をした、あてのある散歩は散歩ではない。昼に入った店で焼売と中華そば定食を頼んだら焼売だけ来なかった。言ったらすぐに来たし、デザートをサービスしてくれたし、そもそも好きな店でミスした事は謝ったのだから特に問題はない。うまければ全て問題ないというわけではない、愛嬌愛想も必要だ。だけど以前、中華料理屋でチャーハンと同時に頼んだ焼き餃子が来なくて、店には自分しかおらず明らかに厨房からは何の音もしないので「あのー、餃子は」と聞いたら、中国人と思しき店員があっさり「いま作ってまーす!」と言うや厨房に中国語で話しかけ、その途端に焼く音が聞こえてきたから絶対にあれは忘れていた。嘘をついたわけだが、おいおいと笑ってしまったので許すしかなかった、チャーハンも餃子もうまかった。初めての喫茶店でレモネードソーダを飲み、買い物をしつつ帰宅。暑かったせいか疲れたので昼寝。夕飯は軽めにホットサンドとスープのみ。洗い物をしている最中、カミさんが蜂の巣退治を行う。数日前に玄関で見つけて、まだ巣は小さく女王蜂がせっせと作っているところで、いまのうちに対応したほうがよいだろうと今日殺虫剤を買ってきた。何蜂かはわからないけれど、子供の頃に一度スズメバチに刺された事がある私はやめた方がいいとカミさんが実行部隊となった。問題なく処理できたようだが、「かわいそうだったなぁ」とちょっとへこんでいたので、うまいカフェラテを淹れて労う。共存できればいいが難しい、仕方ない、仕方ないがすまない気持ちは私にもやはりある。