不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

四月一九日、悪夢小路

 仕事で出かけるカミさんを見送った後、一時間ばかり二度寝して昼前に外出。映画館へ行くと、ちょうどいい時間の上映があったので久々に窓口でチケットを買い(もうネット予約が当たり前だ)、早めに飯を喰って鑑賞。見たのは『ナイトメア・アリー』、上映終了間際の滑り込み。あまり評判をきかないのでどうなのかと思ったら、まぁ地味ではあるので仕方ないか。因果応報の物語と言ってしまえば簡単すぎて、むしろ誰もがどこかに傷を持ち、その傷と対峙すれば結局は傷が癒せず歪にならざるを得ないという、悲しき異形である人間の性を、世界を見世物小屋にしてその人間に見せるというなかなかに捻じ曲がった映画であった。愛と悪趣味。最後のセリフから運命論的に見えるけど、いや君の意思と選択やでと言いたくはなる。冒頭なかなか話さないが一旦言葉を発するや止まらなくなった主人公は、「黙って」と言われた時に黙るべきだったのだろう。世界は言葉でできている

 仕事を終えたカミさんと合流し、カラオケでストレス発散、お互いに新しい曲がないので何度も聞いているからもうお互いにお互いの曲が歌える。本屋で昨日買わなかった本を結局買って、パスタを喰って帰宅。配信の映画を見始めるも三分の一で眠くなったので中断。ぼんやり過ごして今日を終える。明日も休みのはずが、仕事の案件が入っており出社。連休が近い、がんばれ、負けるな、力の限り。