夜に一度だけ入った事のある餃子専門店の前に、ちょうど昼飯時に通りがかって、日替わりランチが「餃子とよだれ鶏定食」とあって、これはいいやと入った。餃子専門店だから、餃子四個くらいに小鉢のよだれ鶏がついてくるのだろうと勝手に思っていたのだが、想像の三倍近い茹で鷄がもりもり乗っかったよだれ鶏が出てきた。そもそもご飯のメインのおかずになるものではないと思うのだがと恐れ慄きながら餃子を見たら三つだけではあったが、いわゆる大餃子と言われる大きさだったのでさらに恐れ慄いた。だが残すわけにはいかない、まずいならまだしも味はどれもとてもいい、これで残すのはよほどの理由がなければしてはならないという心情のもと生きているので、ご飯、スープ含めて何とか完食。満腹でぐったりしていると、周りでは皆さん当たり前のように食べているし、中にはご飯大盛りを頼んでいる人もいるしで、高校の部活後の食堂のように見えた。これだけ喰ってもよだれ鶏、さっぱりしていて消化もよく、夕飯時には空腹になるのだから困ってしまう。
