不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

五月二九日、一円

 クリーニングに出した冬物が戻ってくる。自宅近所にクリーニング店があるが、そこはベッドマットを敷布団だと言ったり、ちょっと丈の長いジャケットをコートだと言ったりして面倒なのでいつも違う店に取りに来てもらっている。今回も何事もなく終わる。昼は冷蔵庫にあったもので豚バラ焼飯と卵スープ。

 どこに行くかは決めず、とりあえずカミさんが欲しい本があるというので吉祥寺に出る。出た俺が言うのもなんだけどすごい人出で、本屋で目当ての本を見つけたらもう疲れてファミレスへ。一休みしてから街を離れる事にして、さて出ようと会計に行くと「すみません、一円がありません」と言われる。えーと、こっちもないな、どうしようか、SUICA使えますか、じゃあそれで、と事なきを得たのだが、一円がないってかなりピンチだろう。一人で対応している店ならまだしも、何人もいるファミレスで何故そんな事態になったのか、キャッシュレスの弊害か。

 人混みから逃げ出しぶらぶら隣町まで歩き、ちょっと行きたかった居酒屋があったがいまはテイクアウトしかやっておらず、初めての店の食事がそれじゃあなぁと思って今回はやめて、ココイチでカレールーを、肉屋で揚げ物を買って家で食す。食後は冷たいお茶を飲みながらテレビでやっていた、昭和・平成・令和の世代別音楽ランキングみたいな番組をぼんやり見る。平成はだいたい知っていて、昭和は半分、令和はほぼ知らんといったところで、順調に自分がオッサンになっているのを確認する。音楽を聞く環境が変わったというのも大きい気もするが。