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ホテルと思い出

 帝国ホテルに「住む」プラン、予約開始 月額36万円から - ITmedia NEWS

 これがお得なのかどうかはわからないのだが、帝国ホテルが大好きなキアヌ・リーブスが利用して日本に滞在する可能性はあるかもしれない。実際に利用した人のレポートなんかはそのうち出るだろうから読んでみたい。

 俺はこの帝国ホテルにちょっと長め滞在をした事がある、一ヶ月ではなかったと思うが一週間以上ではあったと思う。小学生の頃で、当時は地方に住んでいて中学校受験のために上京、その受験日の前後に帝国ホテルに宿泊していたのだ。一体一泊いくらで、総額どれくらい払ったのやら。まだバブル景気の残滓があって我が家は景気がよかった、プチ成金、バブルと共に弾けて飛んだ。ガキだったので高級ホテルに泊まったところで嬉しくもなく、小学生で金もなく土地勘もなく、行くところもなかった俺を見た母が気晴らしにと、『アドルフに告ぐ』と『ブッダ』の文庫版を買ってきた。『ユニコ』などの作品は知っていたが、この時こそが俺の手塚治虫漫画との出会いであった。同時にたしか『ロードス島戦記』にも出会ったはず。もはやめったに行く事はなくなったが、このホテルの話題を見たり、実際に建物の近くに行ったりすると、いつもその時と、母のお別れ会をやった時の事を思い出す、結局は母との思い出という事になるのか、今日も思い出した。何だか最近思い出話をよく書いている気がする、歳喰ったからか、いかんなぁ。