不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

一一月一九日、見てばかり

 日記を読んだ姉から「龍は真面目だけどきちんとしていないよ。はみ出している」「常に途方に暮れているやつがスクエアなわけないだろう」というメールが届いた。そうなのだろうか。言われた事を反芻しているだけで自分探しをしているつもりはなかったのだが、いつの間にか自分確認みたいになっているな。

 昼飯を喰ってから仕事に出かけるカミさんを見送り、古本屋を回ってからロフトへ行き鞄を一つ購入、半分計画的半分衝動買い。遠回りしながら帰宅し、Amazon prime videoでドラマ『ballers』を二話ほど見る。アメリカン・フットボール選手の、プレイではなく資産管理を題材にしたコメディで一話三十分と短めだし、何よりロック様主演。共演にはジョン・デヴィッド・ワシントンもいる。下半身ネタは出まくるがドラッグも出てくるのだろうか、詳しくはないがアメフトの世界はビッグマネーなだけに闇も深いと聞く、まぁコメディだからそういう向きではないか。

 次に今日誕生日だというアダム・ドライバー主演の『ザ・レポート』を見る。ブッシュ政権下でのCIAによる拷問と、オバマ政権下でのその調査を描いた作品なのだが、ひたすら文書やメールなどを調査してレポートを作る話なので地味、にもかかわらず抜群におもしろい。これだけ地味だと劇場公開されにくいのもわからんではないが、してほしかった。そして現在の日本からすると「文書として残される」事の重要性も考えたりする、どれだけ醜い、隠したい事であったとしても。

 帰宅したカミさんが買ってきたお惣菜の品々が夕飯。食後はカフェラテと共にNeflixで『秋刀魚の味』を途中まで。喜劇調で結構笑ってしまう。そして画面の赤に引きつけられる。いまさら小津安二郎の撮影に衝撃を受けるとはな。