不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

この頃はアダム・ドライバーには似ていない

 前の前の仕事で一緒だった人からメールが来て写真が添付されていた。そのころの飲み会で撮ったらしい写真であった、十五年以上前だろうか。十人以上いて、一人はいま同じ会社にいて、二人はいまでも付き合いがあり、数人はいまも覚えていて、あとは忘れてしまった。真ん中に昔も今も上司である人がいて、その近くに俺がいる。当然だが若い、なのに誰よりも覇気がない。いや、覇気がないのは正直いまも変わらないのだが、この頃はなんというか何もかもが薄い、白い、ぼんやりしている、死にそうだぞコイツ。先日自分の顔を濃く感じていたせいか余計にそう思う。バカみたいだけど、俺はいまの俺の顔が一番いいなと思う、幸せな事だろう。上司にも写真を見せて、「俺も若いなぁ」とでも言うのかなと思っていたら、しばし黙ってから「この頃から……髪がな……」と寂しそうに言うので反応に困ってしまった。いまは諦めて坊主にしている、似合っていますよ。