不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

ノートたち

 遅い夕飯を食い終わって店を出たタイミングで、カミさんが「はい、これ」と渡してきたのは誕生日プレゼントの第二弾だった、有難い、いつもささやかながらサプライズを俺にくれる。何も回転寿司屋の前でなくてもよかったのではないかと思いつつ開けてみたらモレスキンの小型ノートだった、これは嬉しい。ノートが好きで大型中型小型と結構な数を持っているが、気に入っているだけになかなか使い出せない。最初の字を間違っただけでガッカリしてしまいそうだし、仕事に使うのもな、かといって趣味で書くものはそれほどないし、などとグダグダ言い訳を作って使わないまま積んでおいてある。いくら気に入っていて、使うとなくなるからといって道具は使わなければ意味がない。四十代、まずはノートを使うところから始めてみるか、たいそうな事でもないのに何を大仰に書いているのか。

 もらったノートに刻まれていたのは「I don’t know」という一文で、The Yellow Monkeyのお気に入りの曲名であると同時に、あなたはいろいろ気にしすぎで考えすぎだからもっと「知らんがな」精神を持て、という二つの意味があるそうだ、的確である、いまの俺に刻んでおこう。ノートに刻むにはシャレがきいているし。

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