不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

クラシック無罪説

 会社帰り、電車に乗ったら俺がいる場所から少し離れたところで音楽が鳴っていて、無線イヤホンとスマートフォンとの同期が外れてしまったのか、スピーカーから垂れ流し状態にあった。ちらっとそちら方面を見たが、誰なのか特定はできず、まぁ周辺の人が注意するだろうと音楽に耳を傾けてみたら、流れているのがベートーベンの交響曲第五番、あの“運命”だったもので(ジャジャジャジャーン♪)、ちょっと悪くないなと思ってしまった。結局、降りるまでの二十分弱ずっとクラシック音楽が電車内で鳴り響いていたわけで、わりとでかい音で迷惑この上ないはずなのだが周りにいた人たちは注意できなかったようだ、それとも俺と同様「悪くない」とでも思ってしまったか、これがクラシックでなかったら誰かが注意しただろう。ずいぶん前、一度だけ青梅街道で大音量でクラシック(確かモーツァルトだった)を流しながら走り去る車を見かけた事がある。あの時も、ちょっとアリだなと思った。もしも流れているのが落語だったら、周辺の人はどう反応するだろう、でもオチ・サゲの部分で止めたらちょっと嫌な顔をされたりして。


◆ベートーヴェン 交響曲 第5番 【運命】 カラヤン指揮 ベルリンフィル◆