不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

後ろが見えない

 当たり前の話なのだが自分の背中は自分では見る事ができない、言うまでもない事ではあるのだけれどいざ背中に傷なりできものができて自分の目では全く確認できないものだからその事をより強く感じてしまった。自分の身体なのに自分で把握できない箇所がある。身体がどれだけやわらかくとも見えない、カメラなどを使えば見えるが機械を通した映像が本当のものと同じなのかはわからない。などと思っていたが、まぁ内臓や脳なんかも見られないかな、いや見ようと思えば見られるかもしれない、グロい話になるが。『ドラえもん』でのび太が先生に「目は何故顔についていると思う。前へ前へ進むためだ」と言われて感動し、それをのび太がしずかに言ったら「当たり前じゃない、頭の後ろにあったら髪で見えない」とあっさり返されたシーンがあった。俺はのび太(というか先生)の言葉よりもしずかのドライな発言の方が「それもそうだな」と納得する、そういう身も蓋もなさの方がいい。前に進むために目があるのでなく、目がある方が前なのかもしれない。