不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

テレビが来たりて何か去る

 先日買ったテレビが届いた。店では何台も大型テレビが置いてあるものだからそれらと比較して手頃なこれくらいの大きさでいいなと選んだわけだが、家に入れてみればえらく存在感があって、しまった、デカすぎたかと少しだけ悔やんだが、まぁ置けないような大きさでもないからいいやと開き直る。旧テレビは引き取ってもらって設置は自分たちでやる事にしたのだが、大きいからわりと面倒だった。汗かきながら台を作って設置してようやく見られると思ったら今度はWiFiやらGoogleやらの設定があって、チャンネル設定があってアップデートをするしないなんてのもあって、テレビ見るだけでも大変だ。最近はゲームもこんな感じと聞く、スイッチつけてスタートというわけにはいかんのだろうか、便利になったぶん複雑でやる事が増えた。まぁ些細なものだけどちょっと高齢ならわからんだろうな、面倒だから設置するのに金がかかるのだろう。タダだと際限なく要求されるとも聞く。

 準備を終えてテレビをつけて初めて見るのが首相辞任のニュースになるとは思わなかった。昼に辞任の意向の一報が入ってから、俺も二、三呟いたけれど、ネットの様々な言葉はたいだい引くほどひどいものばかりだった、親であれ反であれ右であれ左であれ、今後は対象、軸がなくなるわけだから一体どうなるやら、混乱必至。などと他人事のように書いているが実際他人事だと思っていて、他人事ではないのにとも思っているのだがその感覚が抜けない。政治や社会に関心はあれど、政治や社会に全然期待していない自分がいる。期待していないとは寄り掛からなくてもいいという事で、それはラッキーだし恵まれているからこそのものなのだともわかっている。世間知らずでぼんやりしているだけなのだろう。他人事といっても投票には行くし、政治に物申したくなる時だってある、されど考えれば考えるほど距離ができてしまう気がする、それが思考の深さになっていればいいのだけれど。ニュースをちょっとだけ見て、テレビはすぐに消してしまった。