不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

二〇二〇年五月六日、トップガン、12人の優しい日本人、カレー、一ヵ月、日記

 買い忘れたものがあったので午前中にもう出かけて、スーパー近くの回転寿司屋がやっていて人がいなければ早めの昼飯をと思って覗いてみたらガラガラだったので入店。どうも持ち帰りの人が多いようだ、店内はカウンターでもボックス席でも一席ずつ空けて、回転寿司だけど回転はなしでオーダーのみ。さくっと喰って、スーパーに寄って帰る。連休最終日で雨降る前に公園に人がいるかなと思ったがこちらもいない。考えてみたら、いつもと違って近場(近所)しか出られないから公園に人が多かったわけで(集まるな、一時間で帰れという立て看板があちこちにあった)、最終日はむしろ家にずっとでいいやと思う人が多いのかも。

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 今年続編が公開されるがそもそも見ていない、または見たけど完全に忘れているのでNetflixで『トップガン』を見る。物語自体はよくあるパターン(といっても公開当時はよくあったわけではないかもしれない、むしろ雛型か?)だけど、ドッグ・ファイトシーンはいまでも見応えあり。メグ・ライアンは出てきた時にすぐわかったが、ティム・ロビンスはどこにいるんだと途中からそればかり気になってしまい、結局最後の戦闘機から降りてくるところでようやくわかった。どんなに年をとっても、みんな笑顔は同じだな。まぁトムさんだけは変化があまりに少なくて、本当にヴァンパイアのようであったが。折しもNASAと組んで宇宙で映画撮影をするという話題が出ているトム・クルーズ、あまり危ない事をしないで欲しいと思うし、アクション映画もいいけれど『ザ・エージェント』のような飛んだり跳ねたりしない映画にも出てみてほしい、いまはグッといい演技ができるはず。

 『トップガン』を見ている最中に姉から「『12人の優しい日本人』見てる?」というメールが来て、朗読劇の生配信がある事を思い出す。見終わるやYoutubeで再生したらちょうど終わったところで、すぐさま追っかけで見る。近藤芳正の前説から三谷幸喜の挨拶、オープニング、そしてバババッとキャストがカメラで出てくる瞬間からすばらしく、朗読とは名ばかりで、表情も仕草もある、立派な演劇だ。この騒動で演劇界はいろいろと話題になっているが、こうした新しい風景を見られる事は喜ばしい。前篇を見終えてから、連休最終日なのでカレーを作る。

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 喰い始めるタイミングで後篇スタート、リアルタイムで試聴。ソフトバンクの通信がいまだにおかしいのか、ちょいちょいストップしてイライラしながらも、クライマックスでは停止しなかったので通信がんばったと褒めておく。『12人の優しい日本人』は映画版しか見た事がなくて、それがいつだったか、中学だか高校だか、とにかく見ておもしろくて、すげーすげーと思ったが、今回もいやすばらしい。簡単ながら効果的な演出、熱の入った演技、言うまでもなく脚本、カーテンコールまであって拍手拍手大拍手。よかっただけに、カーテンコールがあっさりと一回だけで終わるのがなんとも寂しい。拍手と歓声を送り、何回か出てくるあの高揚感と余韻の入り混じり、直接その時の感動をプレイヤーなど製作者に伝えられるのが生の舞台の良さなのだと再確認。それにしてもおいしいとこを持っていくな、三谷幸喜。演劇や脚本はいいけど、映画は駄目だよな三谷幸喜。また大河ドラマやってくれ。そして三谷芝居に限らず、演劇が再開したら何か探して見に行きたくなった。

 風呂に入り、日記を書いていたら上司から電話。明日の仕事の話を少しだけ。連休終わり。誤解を恐れず書けば、この連休はある意味で退屈、ある意味でこわく、ある意味でスリリングな日々で、楽しかったとは言いすぎかもしれないが、とにかく興味深く、意義深いものであった、生活としても思考としても。同時に今日で《いつもは休日に日記を書いているけれど、この平日も時折書いておこうと思い立》ってからちょうど一ヵ月である。「時折」と書きながら毎日書いてしまった。むしろ「時折」などと曖昧にしたので書かないか毎日書くかになり後者となったわけで、だから休日だけと決めておいたのだが明日以降はどうしようか。うーん……ま、その日その日に書きたい事を書けばいいか、日記でも雑記でもそれ以外でも、ともっとも曖昧なところに着地させて今日は終わらせる。

 まだ雷が鳴っている、次の一ヵ月へ。